親バカ形成期 15週４日

なんだか流産のことばかり書いていると、現在妊娠初期の方の不安をあおってしまうことになりそうだし、ワタシ自身もブルーになりそうなので、現在のことを少し綴っておくことにしようかな。

今回は３回目の妊娠で、初診時に初めて心拍が確認され、血を１滴も見ることなく順調に現在に至っている。ワタシも最初は「またダメになってしまうかも」と弱気で、
「あぁ神様、３回に１回くらいは上手く育ててください!!」
と毎日祈っていたが、最近は「また流産したら…」と思うことはほとんどなくなった。

夫も今回は上手くいきそうだとわかるとやはりだんだん嬉しくなってきたようで、超音波の写真を見るのが楽しみのようである。

４回目の健診のときに見た超音波写真は胎児が正面を向いていて、画像を見るとまるで宇宙人。すこしわかりづらい写真となってしまっていた。

ちょうどその前の３回目の健診のときは、過去の２回は豆粒でしかなかった胎芽が成長し、まるで頭の四角いマッコウクジラのような横向きの姿で写っていたため、その成長ぶりにえらく感動したのに、宇宙人状態では感動も少し薄れた。

なもんで、久しぶりの5回目の健診ではゼヒ横向きで写っていると嬉しいなぁと思い、その気持ちをお腹の我が子に話しかけて伝えた。
「今日は横向きで写ってくれるとマミィはうれしいんだけどな。よろしくね」
ってな具合で。

すると「なんということでしょう!!」(某テレビ番組のマネ)
画面に映し出された超音波画像は、見事に横向き!!背骨がくっきり写っているではあーりませんか!!

健診の結果は異常は何もなし。
「順調ですね。これでもう安定期に入ったと思っていいですよ。次はもう１か月後でいいですから」
と言ってもらえた。

「夢の安定期時代到来!!」である。

病院を出たワタシは小さな声でお腹に向かって
「横向きに写ってくれてありがとう!!もうマミィの言うことがわかるなんてあなたは天才よ!!」
と語りかけた。

こうして「親バカ」は妊娠中から形成されていくものなんだと実感したワタシであった。