妊婦になったら 18週0日
早いもので今日から18週目。5ヶ月も後半に入った。
しかも明日は戌の日!!夫の両親が上京するので、恐らく激混みであろう水天宮へ行ってきます…。
さて、ワタシは実際妊娠する前に、妊婦になった暁にはコレがやってみたい!!ということがいくつかあった。
マタニティスイミング・マタニティビクス・妊婦友達とランチやお茶などなど。
しかし、実際妊婦になってみるとどれも全くと言っていいほどやる気がしなくなってしまった。
理由はというと、最初の二つ、要するに運動系だがもちろん身体を動かしたいという気持ちはあるのだが、妊婦が団体で運動している光景にビミョーな違和感を覚えてしまったのである。
ワタシが通う病院は「運動」をとても推奨していて、健康診断のときにもその運動療法のレクチャーを受けるのだが、その時に妊婦さんが団体で「ワン、トゥーっ」とやっている光景の写真や資料を見せられた。
それがどうにもワタシにはイケてない!!!!と思えてしまったのである。
マンツーで手取り足取り教えていただけるならいいのだが、なんだか「同じ妊婦の姿を見ながら、見られながら一緒にワン、トゥーってやるワケ??」と。
まぁまず基本的にワタシは団体行動の苦手なへそ曲がりなので余計にそう思ってしまったんだと思う。
しかし一度そんな風に思い始めるともう修正は利かなくなってしまい、相変わらずヤル気は全くナシ!!
マタニティスイミングにしても然りで、おまけにスイミングってことは顔が濡れるイコール化粧を直さなければならないという面倒くささもプラスされることになり、ますますヤル気減退なのである。
そしてそして、定期的にそういうところに行くとなんとなく友達が出来て、レッスンの後にランチやお茶となるのだろうが、これもまたワタシの性格が災いしてそういうのが面倒くさい!!と思うのだ。
この歳になってまた一から自分のことを知ってもらうのは結構大変で、友達になってしまうと相手の事ばかりも聞くのもナンなので、自分のことも多少は話さないといけないだろう。
妊婦であるという大前提の共通項があるから、なんとなく仲間意識が芽生えるのだろうけれど、なーんかそういうのって苦手なんだなぁ…。
「じゃあそういうところに行っても友達とか作らなければいい」と言われてしまいそうだが、オンナが集まればウワサ話のひとつやふたつ必ず湧き上がって「あの人ってなんだかノリ悪いわよね。すましちゃって」などと言われてしまったりするのである。だったら最初からオンナが集まるところには行かないほうが身のため。おーこわ。
なので運動に関しては、今は自宅でマタニティヨガをやっているが、妊婦でもマンツーマンでピラティスの指導をしてくれるところを発見したので、そこに行ってみようかなぁと密かに思っているところ。
まぁアレはイヤこれはイヤと言っているが妊婦になってやってみたかったことはまだある。筆頭は
グレース・ケリーのマネ!!
そう、あの悲劇の王妃のマネである。コートを肩から羽織り、サングラスをかけ、エルメスのケリーバッグでお腹を隠す!!
一度やってみたかった!!!!(えっ、低レベル??まぁそこは大目に見てくださいまし)
荷物の多いワタシがめったに使わないケリーを引っ張り出し、家の鏡の前でポーズを決めてみた。
しかーしっ、何かが違う…。くぅっ
アレはやっぱり彼女がやったからサマになったのねっ。
そりゃそーだ。あのポーズがきっかけであのバッグは「ケリーバッグ」と名づけられたのだから…。
ケッ
と思いワタシはバーキンに多い荷物を詰め込み、またもいそいそと一人で出かけ、単独行動を楽しむのである。
結局は妊娠前と同じことをやってる時が一番楽しいということに気付き始めた今日この頃。
チャレンジャーだな 17週5日
今朝目が覚めたらお腹の辺りにモコッモコッっとした感覚を覚えた。
もしやっ、もしやこれが胎動????
朝っぱらからなんだかコーフン気味で、その後日中も数回その感覚を覚えたのだが、夜になってからはぴくりともしなくなった。
なーんだ、胎動じゃなかったのね。じゃあこれは一体…
不思議でしょうがなかったのだが、まぁよく疲れ目になったりすると目の周りがピクピクっと痙攣みたいに動くアレみたいなもんかなーと思うことにした。腹ケイレンか??
「そうよねー。皮下脂肪の厚いワタシがこんなに早く胎動を感じるワケないわよねー」
と自己解決。ホンモノの胎動を感じたときはまた改めて書く事にしよう。
さて、今日は仕事がそんなに忙しくなかったので、帰りにワタシがさんざん通いつめたワインバーに久しぶりにご飯を食べさせてもらいに行ってきた。
ここはワインバーのわりに、食事もきちんとしたものが頂けるのでお酒が飲めないこんな時期でも気軽に足を運べる。
すると、偶然にもこの店で知り合った友達も来ていて久しぶりにおしゃべりを楽しんだ。
そして
「仕事はもうしてないの?」
と聞かれたので「えー、まだちゃんちゃん行ってるよ」と答えたらびっくりされた。
ワタシとしては別に安静にしてくださいとか言われていた訳ではないので、毎日家にいるなんて退屈すぎるし、外に出てるほうがまぁ身体も動かせるからいっかー、とお気楽に思っていた。
しかし、よく考えてみると2回も流産していて、おまけにこの前流産してから大して時間も経っていない中での妊娠なのだから、普通は仕事は辞めて家でおとなしくしているという選択が妥当であろう。
おまけにワタシの仕事はデスクワークではなく、外に出ていることが多いのである。だったらなおのことってカンジ。
そんな中ワタシは仕事は同じように続けていたし、3ヶ月目くらいまでは思いっきりハイヒールも履いていたし、なんとなんと自転車にも乗っていた!!
一番流産の危険がある頃にワタシもよーこんなことやってたな…と今になると思う。
チャレンジャーだな、ワタシ。
それでも今回は血を一滴も見ることなく順調に育っている。
新しい命の力強さってスゴイのね!!
ヘソから… 17週4日
昨日の夜の出来事である。
ここ数日なんだか急にお腹が出てきた気がするのだが、それに伴っておヘソの穴が広がってきたカンジがするのである。妊娠してお腹が大きくなってくるとおヘソがひっくり返ってくるという話は前から聞いていたが、もうその前兆が始まってきているのかと「妊娠している実感」にむせぶのである。
昨日は夫が休みだったので、ワタシも歌の練習から帰ると夫と一緒にお風呂に入った。
「そうだっ、ヘソの穴が広がってきた話をしてやろう」
と思い、二人で湯船につかりながらワタシは自分のヘソをいじくっていた。
その時である
ポロッ
とヘソからなんだか大きな塊が出てきた!!
ヘソ垢??
夫に見せてやった。
「ナニこれ??」
「おヘソから出てきた。ヘソのゴマっちゅうか垢じゃないの??」
「きたねーなー!!!!」
お湯をパシャパシャかけられてしまった…。
そしてワタシは妊婦はお腹が大きくなってくるとヘソがひっくり返って、ヘソの中がきれいになっちゃうんだということを話した。あんまり調子に乗ってほじくってるとお腹を壊してしまいそうなのでいじくるのはやめたワタシ。
しかしお腹の辺りをよーく観察すると発見してしまった!!
腹毛!!
よく見ないとわからないようなうぶ毛程度だが、ついにワタシにも腹毛が生えてきた!!
さらに妊娠していることを実感!!
「うれしいかもー!!腹毛バンザイ!!」
着実に「妊婦の階段」をのぼっている気がして、なんだか浮かれモード。
腹毛が生えて喜んでるオンナも如何なものかと思うが、まぁいっか。
あと残された関門は胎動である。
多分ワタシはもともとお腹の辺りの皮下脂肪が厚めだと思うので、あと2週間くらいしないとわからないような気がしている。
改めて「もうちょっとダイエットしておけばよかった…」と思う今日この頃である。
おおっ、腹がっ 17週2日
いやー、夜にダンナがいないって新鮮!!
もちろんいるのがイヤってワケでは全くないのだが、なんだか「独身一人暮らし時代」を思い出すなぁと思った次第。
さて、今日は夕方に買い物に出かけようとして着替えていたのだが、普段基本的にパンツが多いワタシ。パンツスタイルに欠かせないものと言えば
ひざ下ストッキング!!
である。
一昔前までは「この歳でひざ下ストッキングなんてはいてるのワタシくらいよねっ…。あーおバンくさ」と思っていたが意外と皆さんはいている(特に夏)ということに気付き、今や何の抵抗もない。まぁワタシは一年中パンツのときはひざ下ストッキング愛用だが。
そんなワタシは今日マタニティの白いパンツを穿き、いつもの如くひざ下ストッキングをはこうとした。
すると、
「おおっ、腹がつかえて苦しいっ!!」
ということに気付いた!!お腹が出てきた証拠って事ではないか!!
まぁ確かに最近はボトム類はもうマタニティじゃないと苦しかったし、マタニティショーツも愛用しているので予測は付いたが、実際にこう身体を曲げたときに苦しさを感じるとお腹が出てきたことを実感できたのである。
出産済みの友人に「そのうちお腹が出てるせいで、自分の足元とか見えへんようになるで」と言われているが、きっとそんな風になる時期もあっという間にやってくるのだろう。
足の爪とか自分で切れなくなるんだよなぁ…。
ってことはマメにネイルサロンに行かないといけないのか。
妊娠の週数毎の胎児の成長の過程をパンパースドットコム(http://jp.pampers.com/ja_JP/pregcal.do?method=forwardPage¤tid=mspcal)というサイトで見ると、17週は胎児がとても成長する週らしい。なのでお腹もぐぐっと出てくるのかなぁと思っている。
来週は戌の日があるのでなんと夫の実家の両親が腹帯を持って上京するらしい。おーありがたや。
そのうち「ごっちゃんですっ」と言いたくなるような体型になるんだろうなぁ。
ワタシは今まで生きてきて一番ブーちゃんだった時代は体重70キロという「負のごっちゃんです時代」というものが存在したが、今後はあの体重になることはないとは思うけれど「ハッピーごっちゃんです時代」の到来が楽しみなような、それでもごっちゃんですはイヤなような…。
ビミョーな乙女ゴコロである。
もしや、ワタシの…は 17週1日
今日から夫の勤務体系が変わった。
部署はそのままなのだが、勤務時間が変わったのだ。今までは普通に朝9時から定時は18時だったのだが、深夜勤務になったので出勤が夕方の17時ごろで終わるのは夜中の3時ごろらしい。マスコミ系は時間が不規則なのでこればっかりはしょうがないね。
ワタシも夜ご飯を作らなくていいからラクーーー!!
なワケでこれからは夜にもくもくとブログをしたためることになりそう。
さて現在妊娠中の皆さま(別に妊娠中じゃなくてもいいんですけど)病院に行きますと内診がありますでしょ。あれってお好きですか??
まぁ両手を挙げて「大好きでーす!!」という方はいないと思うところですが逆に「あれがイヤ」とおっしゃる方は多いのでは??
ワタシはなぜかあれが「全然平気」なのである。
実家の母に「足広げて診てもらうのって何回やってもイヤでしょ」と言われたり、すでに出産経験のある友達にも「あの台に乗って診てもらうのめっちゃイヤやねん。痛いしさー」と言われたが、いつもワタシの返事は「そう??ワタシ平気」と答える。
母はワタシを妊娠したときに初めて産婦人科というものを受診したらしいのだが、あの内診台があまりにも衝撃的過ぎて、気分が悪くなったそうな…。おーこわ。
逆にワタシは内診よりも「面と向かって胸とか触診されるほうが恥ずかしいかも」と思うのである。そりゃ先生が前から知ってる人とかならイヤだが、別に病院でしか会わないし、内診の時って横になるから先生の顔が見えるわけじゃないし。ちなみにワタシの通う病院はお腹のあたりによくあるカーテンもない。
しかしワタシが友達の言葉に一つ引っかかったことがあった。
「痛い」ということだ。
みなさん内診の時って痛いですか??
そこでワタシはひとつひらめいてしまった。
「もしや、ワタシのナニはユルいのか??!!」
確かにワタシは今までタンポン、使い捨てビデ、マイルーラ(今これって市販されなくなっちゃったんですね)など全く痛みを伴わずに使ってきた。もしやこのせいでユルくなってしまったのか??
ここでひとつ断っておきますが、ワタシは別にアブノーマルなプレイ(道具使ったりとか…)はいたしませんことよ!!
ワタシは意を決して夫に聞いた
「ねーねー、わたしのアソコってユルい??」
すると夫は
「えー。別に普通じゃないの??」
だと。
こういう時ってなんて言ってもらえるといいのだろうか…。「ユルい」と言われてもショックだし「そんなことないよ!!締りがよくてサイコーだよ!!」と言われても「そんなに比較できるほどアンタはオンナのナニを知ってるのかい」と思ってしまいそうだしなぁ。ビミョーだ…。
しかし、こればっかりは比較対照のしようがないので「ワタシのアソコはユルくないゼ!!」と信じるしかないのね。
ってワケで出産後にユルユルになってしまわないように骨盤底筋を鍛えるべく、数日前からマタニティヨガをはじめたワタシ。効果がありますように…。
いちばんゼータク 16週3日
ウチのバンドは別にそれを生業にしているわけではなく、みんな好きでただやっているだけなのだが練習量は多い。
特にライブの予定があるわけじゃなくても練習はほぼ毎週。
しかもスタジオには5時間前後こもる。
普通の貸しスタジオとかならば、借りられる時間は限られているしお金もかかるが、我がバンドはリーダーの自宅の地下がスタジオになっているので心置きなく練習できるので非常にありがたい。
ワタシがこのバンドで歌い始めたのはもう4年も前から。
インターネットでメンバー募集していたので自ら名乗り出たのがきっかけである。
今までも今も歌うことは大好きだから続けているのだが、妊娠してから本当に歌うことが楽しい!!と思える。
厳しく指導を受けることもしばしばあるがなぜだかがんばって練習しようという気になるのだ。
なぜなら…。
お腹の中で我が子が聞いている!!
と思ってしまうからである。
もちろん今の段階でどのくらいお腹の中で聞こえているのか、聞くことが出来ているのかはわからないけれど、あと数ヶ月もすれば確実に聞くことが出来るのだ!!
それって
我が子よ、すんごいゼータクなんじゃないのかい??
お腹の中で母の歌声を聴くなんて、ワタシも母のお腹にいるときに経験したかったなぁ…。
あと残された目標は妊娠中にライブをやることである。
お腹の我が子と同じステージに立つ。
んー、憧れるなぁ。早くライブの計画しよーっと!!
出てくれよ、腹 16週2日
ワタシの地元はHanakoなどに半年に1回は特集が組まれたりする所で、住宅地の割に土日ともなると結構な人であふれる。
なので土日はさっさとおつかいだけして帰っちゃうんだな。
今日はなんともお散歩日和だったので、久しぶりにしばらく覗いていなかった雑貨屋などをひやかしに行ってみようかななんて思い、足を運んだのだが
こっ、混んでいる…
なワケでギブアップ
基本的に世の中は土日がお休みの方が多いせいだとは思うのだが、それにしても人が多い。我が地元でそうなのだから、繁華街はもっとすごいことになっているのであろう。
ワタシは土日とそのほかに平日の休みもあるので、デパートなどに買い物に行くのは必ず平日と決めている。イラチなワタシは混雑が大キライなのだ。(まぁ好きって人もいないか)
さて人ごみを避けつつもプラプラ歩いていたワタシ。なんだかちょっぴり膨らんできたお腹も妊婦らしくていいんじゃない??なんて思っていた。
しかーし。上から見ると少し膨らんできたように感じるお腹も、ウインドウなどに横から映してみるとそーでもない…
ぴったりめのカットソーを着ていたワタシの腹はただのブーちゃんのように見えなくもないということに気づいてしまった。
ワタシがもともと華奢な体型なら、下腹部がぽっこり出てきて「もしかして妊婦さん??」と思っていただけそうだが、ワタシはちょっとぽっちゃりめ。(妊娠前でも11号じゃないと着れなかった…)
下腹部がぽっこり出ていると「単なる中年太りなオバちゃん」な感じにさえ見える。
「もしやワタシのことを見た人は『あの人お腹出てるくせにぴったりめのカットソーなんて着てるよ。クスクス』なーんて思われているのではないだろうか!!」という被害妄想に陥り始めてしまったのである。
被害妄想というのは一度思い始めるとストップが利かなくなるもので…。
そんなワタシは「あぁ、早く帰りたい!!」というワケでスーパーにダッシュし、さっさとおつかいを済ませてにぎわう町を背に家路についたのであった。
あぁ、もうちょっとお腹出てくれないかなぁ…。
愛しのヅラちゃん 16週1日
ヅラなんです!!!!
ヅラとはその名の通り「かつら」のことで、よく言えば「ウイッグ」と言ったところか。
子供の頃から少し疲れがたまったり、神経を使うことが続いたりすると俗に言う「10円ハゲ」がよく出来ていたのだが、放っておくといつの間にかきちんと生えてきていた。
現在のワタシのハゲの始まりはもう4年ほど前になるだろうか。
ある日、耳の後ろ辺りに少し大き目のハゲが出来ていることに気づいた。
折りしもその頃は仕事をしながらも結婚式の準備(我が家は入籍して1年後に挙式をした)に終われている頃で「ちょっと準備がんばり過ぎちゃったかなぁ」くらいに思い、たいして気にしていなかった。
その後結婚式は無事終了したのであるが、抜け毛の少し多い状態は続いていたのである。そんな中1度目の流産をし、髪の毛の全体的な量も結構少なくなって来ている感じになってしまいさすがに夫も心配した。
子供の頃ハゲが出来たときには皮膚科で診てもらっていたので、今回も家の近所にある皮膚科へと足を運んだ。ラッキーなことにその皮膚科の先生はとっても明るい女医さんで、脱毛が専門であったのである。
ワタシは昔からハゲはでき易いという事と流産したことを説明したら、恐らくホルモンバランスが乱れて毛根が突発的なアレルギー反応を起こしているのではないかという結論で、飲み薬と塗り薬で経過を観察することになった。
しかしその後ワタシはあろうことかあまりマメに病院には行かず、薬が切れてもそのままなんていう状態が続いてしまっていた。
だんだん抜け毛の量は増え、髪を洗うと排水溝は真っ黒!!な状態。手ぐしで髪をとかしてもゴッソリ抜ける日々が続く。
「おいおい、ワタシ大丈夫かよ」
とさすがのワタシも思い始めてきた。ついには髪を下ろしていてもハゲている部分はあらわになってきたではないか!!!!
そんな状態で2度目の流産。毛はさらに抜けた。
よく出産した後に、それまで大量に出ていた女性ホルモンが一気に元の量に戻るので抜け毛が増えると聞くが、流産したあともこんなに抜けるのかい??と言うほどであった。もうなんだか
「実はワタシは大病を患っているのでは??」と我ながら思ってしまう勢いだったが、血液検査などをしても大病につながりそうな異常はなし。まぁ確かに毛が抜けるだけで、体調不良などは全くなかった。
その後またちゃんと皮膚科に行き薬をもらうようにしたのである。そしてさすがに髪の毛のほとんどない状態で外出するわけにも行かず、おまけにワタシは仕事もしていたから常に帽子をかぶっている訳にもいかなかった。
そうとなれば「ヅラデビュー」である。
最初はなんだか抵抗もあったが、つけ始めると快適!!で今は種類も豊富で意外と楽しめるではあーりませんか。
おまけにワタシは別に隠す事でもないと思ったので周りにはヅラであることを公表している。
「これ、ヅラやねん」と。
しかしその3ヵ月後、まさかの妊娠。最初は
「こんな毛も抜けちゃってアレルギーだかなんだかなのに、また妊娠なんて大丈夫かよー」
と思ったが、そういう時でも順調に育ってくれるときは順調なのね。
今回は本当に生命のチカラを感じる!!
2回目の検診のとき先生に
「持病とか、何か気になることはありますか?」
と聞かれたのでワタシは
「あー、ワタシなんだか髪の毛が抜けるアレルギーみたいで、今ほとんど毛がないんです。だからこれかつらなんですけど」
と言ったら、先生はそれまでお堅い感じで「ふむふむ」と聞いていたのに、ワタシが「かつらなんです」と言ったとたん「えっ、そうなの??」と一瞬素に戻ったのをワタシは見逃さなかった。
現在のワタシの髪の毛はどうなっているかと言うと、新しい毛が少しずつ伸びてきていて、その姿は「ひよこ状態」である。
とは言えまだまだヅラは手放せそうになく、毎日愛しのヅラちゃんのお手入れにいそしむのであった。
疑惑の赤ワイン 16週0日
ってことで今日は今回の妊娠が発覚するきっかけとなったとある出来事を少し。
ワインバーに足しげく通い、風来坊生活を相変わらず続けていたワタシ。
基本的にお酒ならどんな種類でもOKなタイプだったが、ワインバーに通ってるくらいなのだからここしばらくはワインを一番よく飲んでいた。
ワインといっても種類は数あれど、ワタシはことに赤ワイン派でしかもボルドーの濃厚なタイプがお気に入りであった。
あぁ、あの口に含んだときに舌にまとわりつく感じがたまらないぜといったところか。
ワタシの一番大好きな銘柄は「シャトー・ムートン・ロートシルト」という濃厚なタイプの赤ワインなのだが、年代にもよるがレストランなどで飲むと安くても5万円前後。いいビンテージだとケタが変わる。
当然こんなものは年に数回しか飲めないので、普段ひとりで飲むのは1万円くらいのものが多かっただろうか。
今年の1月のある日、ワタシは会社の友人と食事に行くことになりその店でワインを頼むことにした。ワタシは基本的によく知っている店以外ではそんなに高いワインは頼まないことにしていたので、そこでは5000円程度のワインを注文した。
友達と飲みに行ったりした時は、よほどまずいワインでない限りそんなに高いものでなくても美味しく飲める場合がほとんどであるがこの時は違った。
最初は「ワタシってばもうちょっと高いワインでないと美味しく感じなくなってしまったのかしらぁ」とタカビーな事を思ってみたりしたがそんなことはない。
なにせワタシは安い日本酒のぬる燗を愛するオンナでもあったからだ。
折りしもその頃生理は2ヵ月近く来ていなかったし、体温が3週間近く高温を保ったままであった。かつて2ヵ月近く生理がこないことはしばしばあったが、いかんせん今回は体温も高いままであったのでワタシも「もしかして、もしかしちゃったりする??」なーんて薄々思ってみたりもしたが、なかなか検査薬を手に取ることはなかった。
しかし、この頃読んでいた作家の横森理香さんが書いた「横森式おしゃれマタニティ」という本に書かれていたことをふと思い出した。
彼女も「もしかして」と思ったきっかけのひとつに「好きで毎晩飲んでいたワインが突然毒のようにまずく感じた」ことだったらしい。
「もしやワタシもこれと同じクチでは????」
そうしているうちに日に日になんだかすっぱいものが食べたくなったり、なんとなーく気分が悪かったり眠かったりと、典型的な症状が現れ始めワタシも重い腰を上げて検査薬を手に取ったという次第であった。
よく妊娠に気づいたきっかけというものに(生理がこない、高温期が続いたというもの以外で)すっぱいものが食べたくなるなんてのは代表的だが、食行動がきっかけになることが多いのではと思う。
今までめったに食べたいと思わなかったものが異様に食べたくなったり、好きだったものが突然食べたくなくなったりとか。ワタシはある日突然「大衆中華料理屋のチャーハンが食べたい!!」と発狂したことがありました。
今現在赤ワインはというと、今のところまだ匂いもちょっとダメ気味。
シャンパンならいいんですけどね。
きっと人それぞれいろーんなものが食べたくなったのでは??
「人生いろいろ、妊婦もいろいろ」である。
あぁ、追憶の風来坊生活 15週6日
今回妊娠が発覚するまでワタシはかなり風来坊的な生活をしていた。
休みの前の日の仕事の後のお楽しみといえば
酒を飲む!!
ことで、しかもワタシは基本的にひとりで飲むのが好きなのだ。
ひとりで飲みに行き、お店のスタッフや店でいつも会う方とお話をしたりする。
そのほうが自分の知らない世界の知識を得たり、いろいろ人脈も作れたりするからだ。たまに友達と飲むのはもちろん楽しいけれど。
さらに飲んだ後に電車や車に揺られて帰るのが嫌いだったので、飲むのは必ず地元。
ワタシには行きつけのワインバーがあったのだ。
そこでかけ付けにシャンパンをあおり、その後はひとりで赤ワインを1本空ける。時にはさらにグラスでもう1,2杯飲んでいい気分になって帰る。
時にはこのお店以外にも飲みに行ったりもしていたから月に10万近くは飲み代に消えていただろうか…。
そうよ、ワタシは酒豪!!
近所の仲のいい友達(子持ちの女性)に夜な夜な呼び出され、朝帰りなんてこともしばしばあった。おなべバーにも行ったなぁ…。
しかしいくら仕事をしているからとはいえ、とても主婦の鑑とは言えない生活である。
夫はというと、お酒はワタシと同じくらい飲めるクチだが、マスコミ関係の仕事をしている割にはそうしょっちゅう飲んで帰ってくるということはなく、ワタシが夜中に帰るとすでにグーグー寝ているということのほうが多かった。
しかしそんな夫もワタシのそんな風来坊な生活を咎めるようなことはほとんどなかった。
あきらめの境地だったのかもしれないが、かなり好き勝手にいろいろやらせてくれた。ここでお礼を述べよう。
夫よ、ありがとう!!
さて、そんな風来坊な生活を続けていたワタシだったが年が明け妊娠が発覚するととたんに毎日おとなしくなった。
それまで飲んで帰る日は早くても帰宅は夜中の1時から2時くらいだったのが、つわりが始まると毎晩夜になると具合が悪かったため22時くらいにはベッドに入ることが多かったのである。
これにはワタシも我ながら驚いたが、一番驚いていたのは夫であった。
人って変われるんだね
だと。
夫はすっかりワタシが夜家にいるようになってうれしそうだが、ワタシはまたいつかあの風来坊生活が恋しく思える日がやってくるのだろうか。(今のところ大丈夫だけど…)